◇今後も傾向続く見通し
18日に国土交通省が発表した地価公示によると、県内の地価は、継続標準地246地点すべてで前年より下落。商業地は18年連続、住宅地は11年連続の下落で、ともに2年連続で下落幅が拡大した。専門家は今後も下落傾向が続くとみている。【高芝菜穂子】
■商業地
75地点の県平均価格は9万5500円(前年比6400円減)で、74年の調査開始以来、最も低かった75年を下回って過去最低。下落率は5?5%で、前年から0?9ポイント拡大した。
特に、大分市中心部の価格上位2地点の下落率は、ともに12?3%。郊外型の大型商業施設への顧客流出が顕著で、昨年3月には大分サティが閉店。来年2月には大分パルコも撤退することが決まっており、調査した安東正二?不動産鑑定士は、「今後急激に需要が持ち直すのは難しい」とみる。パルコの跡地がどうなるかが、回復の鍵を握るという。
■住宅地
151地点の平均価格は、4万7500円(前年比2200円減)。下落率は4?2%で、下落幅は前年より0?6ポイント拡大した。大分市中心部では、マンションが供給過剰で、需要が減退。下落率が最も大きかったのは日出町川崎で、12?0%。住宅の供給過剰状態が続く一方、企業の業績悪化の影響を受け、住宅購入を控える傾向が続いている。安東鑑定士は住宅地についても「大幅ではないが、今後も下落傾向が続くのではないか」と話した。
■その他
商業地、住宅地以外の用途別県平均価格は▽宅地見込地(3地点)1万2100円▽準工業地(7地点)5万1800円▽工業地(6地点)4万1400円▽市街化調整区域内宅地(8地点)1万2200円??だった。
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◇地価の上位10地点◇
価格 変動率(%)
【住宅地】
(1)大分市金池南2の2892の5 143 ▼1.4
(2) 〃 金池南2の11の2 134 ▼1.5
(3) 〃 中島中央2の3の30 121 ▼7.6
(4) 〃 南春日町3の16 101 ▼3.8
(5) 〃 舞鶴町2の3の15 100 ▼9.1
(6) 〃 西春日町8の31 94.5 ▼2.8
(7) 〃 錦町1の11の20 90 ▼8.0
(8) 〃 王子西町9の24 89.5 ▼4.8
(9) 〃 東春日町9の16 89.3 ▼3.5
(10) 〃 上野町13の54 84.5 ▼4.5
(10) 〃 岩田町3の3の19 84.5 ▼5.6
【商業地】
(1)大分市中央町1の3の23 590 ▼12.3
(2) 〃 都町2の1の6 392 ▼12.3
(3) 〃 中央町3の1の2 280 ▼6.4
(4) 〃 府内町1の4の11 230 ▼4.6
(5) 〃 寿町6の24 185 ▼6.1
(6) 〃 金池町3の1の68 164 ?
(7) 〃 大手町1の1の8 156 ▼2.5
(8)別府市北浜2の1の28 154 ▼8.3
(9)大分市末広町2の1の13 153 ▼6.1
(10) 〃 碩田町3の1の41 143 ▼5.3
※価格は1平方メートル当たりで単位は千円。▼はマイナス。
3月19日朝刊
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引用元:三國志 専門サイト
2011年3月24日木曜日
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